もうすぐMartin Luther King Jr. Dayがやってきますね。
4歳ぐらいだったかなあ。
マイブームがあったんですよ。
覚えたものを誰彼構わず披露する、ってのが。
迷惑な子供だよね。
まあ、子供なんて迷惑なものです。
それでね、I have a dreamを覚えちゃったんですよ。
キング牧師のドキュメンタリーかなんかを見てて。
それである日、父の恩師の一人が、家に遊びに来たんですけどね。
私、意気揚々とI have a dreamを暗唱したんですよ、いきなり。
子供だから空気読めないから。
そしたら彼、泣き出しちゃって。
まあ、泣くというか、笑うというか。
泣きながら笑う。
なんか良く解らないんだけど、つられて私も泣いちゃって。
子供ってすぐつられるよね。
ケオス。
まあ、私だけがケオスだったんですけどね。
彼と私の両親は、なんかちょっと困ったように、笑ってたと思う。
そこでそれは終わったんだけど。
うん、終わってる。
なんか兄と一緒にアイスクリーム食べて遊んでた、ケオスの後。
それから暫くたってからだなあ。
両親に連れられて、兄と一緒に父のお友達のお家に行った時。
彼もいて。
ケオスの時の恩師の人ね。
他にもたくさん人がいて。
なんかのお祝いか何かだったのかなあ。
もしかして父のお友達のお家じゃなくて、彼のお家だったかも。
まあ、いいや。
それでね、あのケオスの時の話と言うか。
何というか。
恩師の人は黒人ね。
でね、なんか色々話してて、彼は公民権運動、凄い驚いたらしい。
キング牧師のね。
何故かと言うと、彼自身は差別を受けたということがなかったから。
彼は東の人なんだけど、東では黒人差別っていうものは、なかったのか、そんなになかったのか、表面上はなかったのか。
私、生まれてないから知らないけど。
それとも彼の周りがいい人ばかりで、彼はラッキーなだけだったか。
それでキング牧師の公民権運動で、彼は黒人は差別されるんだって気づいたらしい。
彼は今は引退してるけど、素晴らしいキャリアの持ち主。
私が子供の頃にはもう名士で通ってた。
私が生まれるずっと前から名士で通ってたと思う。
彼は大学も大学院もとても優秀なところを出てて。
なんか、自分の世界がくずれたんだろうな。
どんなに優秀でも、どんなに人から尊敬されてても、彼の肌の色は黒いんだよ。
何て言えばいいかわからないけど。
キング牧師の公民権運動の広がりを見て、自分は人とは違うんだ、みたいな。
それでこれ凄く良く覚えてるんだけど、彼、色々話してる時に私にこう言ったの。
彼はアメリカの本当のキングだって。
キング牧師のことをね。
キング牧師の公民権運動の広がりを見て、彼がどんな気持ちだったか私はわからない。
自分は差別される対象なんだ、って気づいた後、今までどんな気持ちだったかはわからない。
聞く事ではないと思うしね。
ただ彼は、キング牧師をずっと尊敬してる。
キング牧師のやり方は古臭い、って今は言われてしまうけれど。
求めるのは平等だけ。
非暴力。
それの何が古臭いのか、私には全く理解できないのだけれど。
彼が、最後のキング牧師ジェネレーションなんだろうな。
なんか物凄い取り留めないんだけど。
まあ、思い出話ですよ。
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