友達のところに赤ちゃんがやってきました。
少し前ですが。
女の子です。
その友達っていうのが、はっきり言って、子供大嫌いな子だったんですね。
私が人生の中であった人達の中でも、断とつに子供嫌いの子でした。
どれくらい嫌いかというと、子供と同じ空気を吸うのが嫌なくらい嫌い。
……私も子供好き!っていうわけじゃないけど、空気ぐらいいいじゃん、別に同じの吸っても……。
そういう子だから赤ちゃんできた時も、嬉しい!って感じじゃなくて、まあ、結婚してるんだから一人ぐらいは子供出来てもしかたないよな、という感じ。
奥さん、よくこんなのと子供作ったな、って思ってた友達私以外にも絶対いるはず。
それがさ、まあビックリですよ!
生まれた途端に彼、180度変わっちゃったよ!
うっとおしいくらい子供好きに変わっちゃったよ!
子供好き、っていうか、自分の子供は好き!
赤の他人の子供は相変わらず、同じ空気吸うのも嫌みたいだけど。
何時でも何処でも赤ちゃんの写真とビデオ、可愛いだろ、可愛いだろって見せてくることこの上なくうっとおしい。
それもう何回も見たよ……。
確かに凄い可愛い赤ちゃんなんですけどね。
赤ちゃんて普通、生まれたばかりの時って、宇宙人みたいなかんじじゃないですか?
眼だけがギョロってしてる感じで、髪の毛キューピーちゃんみたいな感じで。
でも友達の赤ちゃんは宇宙人じゃなくて、人間の凄い可愛い赤ちゃん。
その生まれたばっかりって言っていいほどの娘が、もう嫁に行っちゃうこと心配してるよ。
この子が嫁に行く時、絶対泣くとか言ってる。
バカじゃないの?
少なくともあと25年ぐらいはそんな心配しなくていいと思うよ。
でもまあ、娘っていうのは、なんか父親にとっては、ことさら可愛いみたいですね。
家の父も私の事をいまだにプリンセス、エンジェルって呼びかけます。
パブリックでもね!
空港で大声でやられた時はどうしようかと思いました。
兎に角私を子供の時から甘やかす、甘やかす。
私は3歳の時には、ダディはチョロイ!って言う事を学習し終わってました。
周りはいつもヒヤヒヤしてたみたいです。
将来とんだわがまま娘に育つんじゃないかって。
私が母に怒られる時、父も一緒に母に怒られてました。
私よりも長時間母に怒られてましたね、父は。
諸悪の根源を絶たないと、と思ったんでしょうか、母は。
なんかこう書くと私の父、凄いダメ人間みたいですが、勉強とか世界の見方とかマナーとか、そういうの凄い厳格でした。
ただそれよりも私を甘やかす比重が勝ってただけで。
……あれ?
まあ、いいや。
無事に社会人やってます!
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